四十肩・五十肩
- 慢性的に肩がこる
- 長期間肩が思うように動かない
- 寝ている間に痛みで目が覚める
- 腕があがらない
- 肩の動きに楽な動きと辛い動きがある
メディア掲載
四十肩・五十肩の原因とは?
肩関節は球関節と言われており、360度どの方向にも動かすことができ、周りにたくさんの筋肉がついています。 その為、肩関節周辺についている筋肉を効率よく使い続けることは日常生活の中ではとても難しいのです。
日常生活では同じ姿勢や動作の繰り返しが多く、本来動くはずの範囲まで肩を動かせていないことが多く、 そのため肩の筋肉の働きが衰え、徐々に硬くなり筋肉が本来の働きを出来なくなってしまいます。 この状態が続くと、動く角度や方向が制限されてきます!
その状態で無理に動かそうとすることで、関節に摩擦が起き関節のみならず、軟骨や筋肉、腱などの軟部組織を傷つけて痛みや炎症を起こしてくるのです。
肩関節周囲炎の治り方
*初期【急性期・炎症期】
最初は肩を動かした時の違和感を認めることが多いようです。違和感は強い痛みではないので、自分で動かして直そうとして肩に負担をかけてしまい、徐々に痛みが強くなります。
日常動作では、洗濯物を干したり、何かを取ろうとしたり、髪の毛をとかしたりする時に痛みが出て、腕を下げた状態では痛みは軽いのですが、前方のものを持つ動作など力を入れた際に肩の前側や側面に痛みが走ります。
炎症が強い場合には、じっとしていても肩の奥に鋭い痛みを感じ、さらにこの状態で動作を続けることにより炎症範囲が広がり肩の側部から上部へ広がります。ついには動作時の痛みだけではなく安静時にも痛みが出て、夜、仰向けに寝る姿勢でも痛み出すようになり、日常生活が辛くなり、睡眠障害を起こすこともあります。
四十肩・五十肩を起こす人は姿勢不良からくる猫背や肩こりが日頃からあり、疲れや負担が蓄積し、その症状が重くなった時に出る事が多いです。猫背などの上半身の姿勢の悪さは、肩の位置や肩甲骨の動きにも悪い影響を及ぼすものと考えられます。体制は痛みを防御するために上肢を内転、内旋、下垂位(肩を下げた状態)を保つ事が多く、この位置で保持する時間が長くなります。
腕を何かに載せておくと重みがかからずに少し楽になることもあります。
*慢性期(拘縮期・凍結期)
痛みが強く動かすことを嫌い安静にする事で少しずつ痛みは軽減しますが、関節や筋肉を使わないことで逆に肩関節が硬くなってきます。
前方に手を伸ばす動作や着替えのために後ろに手を回す動作が著名に制限され、日常生活動作が困難になります。また、肩の痛みが強く感じている為気づかずに肩こりなども増幅していきます。
炎症による痛みなのか、硬くなっての痛みなのか、動かすことが出来ずに痛むのかがわからなくなってしまう時期でもあります。
*解氷期(回復期)
炎症症状などは治まっているが、特定の動作で痛みを伴い出来る動作と出来ない動作が分かれてくることが多いです。また、日常生活にも少し慣れが出てくる為、大きな不自由はないものもの制限がかかっている状態です。
過度な負担がかかると再発の危険性もある時期ですし、痛みという症状だけに捕らわれずに原因をしっかりと明確にしていくことが大切になります!